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松本歯科大学病院

歯周治療

歯周治療とは

歯周病の原因を取り除き、細菌の感染が起こりにくくします。

歯周治療とは、歯周病の進行を抑え、歯を失わないようにするための治療です。
歯周病は、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)にたまった歯垢が原因で起こる病気です。

歯周病が進行すると、歯肉が腫れ、歯周ポケットが深くなり、歯茎が下がり、骨がなくなります。
その結果、歯がグラグラしたり、抜けたりすることがあります。

歯周治療の目的

歯周病の原因

まずはプラーク(歯垢)の除去から

Step 1

歯垢がつく

歯の表面に付着する
細菌の塊

Step 2

歯石の付着

歯に硬い石のように張り付き
歯ブラシで除去できない

Step 3

歯肉に炎症

歯肉が赤く腫れる
出血が見られる

Step 4

歯周ポケットの形成

歯を支える骨や歯根膜が
破壊され、深い溝ができる

歯周病は細菌による炎症性疾患です。

口腔内には、数多くの細菌が存在しますが、糖分などによりこの細菌が歯の表面にくっつきます。(Step1)

これをプラーク(歯垢)と呼び、1mgのなかに1億を超える細菌がおり、
ネバネバした物質を作り出すため、うがいでは落とせません。
歯垢をブラッシングで除去する必要があります。

歯垢の中の歯周病菌が優勢になると、血管が拡張して歯肉が腫れます。

歯垢が放置されると、硬くなって、歯石に変化します。(Step2)

歯石は歯の表面で強固に付着するため、ブラッシングでは除去できなくなります。


この歯石の表面はザラザラしており、歯垢が表囲にとどまることにより、歯肉に炎症を起こします。(Step3)

この状態が歯肉炎です。歯肉炎は歯周病の始まりと言われています。

歯肉炎が進んで、骨が溶け始めると、歯周病になります。

歯肉が腫れてきて、骨が下がってくると、
歯と歯肉の境目が深くなり、歯茎ポケット(歯肉溝)が形成されます。
(Step4)

歯茎ポケットが深くなると、
歯周病菌が歯茎ポケットの中に入り込み、歯周病が進行します。

歯周病の進行

歯周病は自覚症状に乏しく、痛みが出にくいため、進行が進むまで気が付かないことも多くあります。
自覚症状が出てから歯科医院に行ったときは、歯を抜かなければならない状態まで進行していることもあります。

歯周病の症状


以下のような気になる点を見つけたら早めに歯科医院で治療を受けることをおすすめします。

歯周病の全身への影響

歯だけではない歯周病の恐ろしさ

歯周病は1本だけでなく、他の歯も感染しているケースがほとんどです。

また、その影響はお口の中だけにとどまらず
全身にも影響があることが分かっています。

歯周病の関連細菌や炎症性物質が歯肉の血管を通して全身に回ることで、
様々な病気の原因や増悪に関与すると考えられています。

歯周病は、糖尿病の悪化や早産・低体重児出産・肥満・血管の
動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性が報告されています。

また、適切な歯周病の治療とコントロールを行うことで、誤嚥性肺炎の予防と
糖尿病の改善につなげることができます。

歯周治療の内容と流れ

①歯周病検査

・歯周ポケットの深さの測定
・口腔内写真撮影
・レントゲン撮影

歯周病の進行度合いを精査し、お口の中の現状を把握します。
検査の結果から、治療の計画を立てます。患者様のご理解とご同意を得て、治療に入ります。

②歯周基本治療

ブラッシング指導

歯周病の原因である歯垢(プラーク)をご自身で磨いて取れるように、
患者様それぞれに合った方法をご提案します。

歯石除去

歯磨きが上手になると、歯肉の炎症が少し改善します。
その後、本格的な治療に入り、ポケット内のプラークや歯石を取り除きます。
ゆれている歯の固定や噛み合わせの調整を行います。

③再評価検査

歯周基本治療で歯周病が改善したかを検査で確認します。
なおらない場合、再度歯周基本治療を行うか、④歯周外科手術を行います。

④歯周外科手術

⑤歯周病の再発予防

歯周病の再発を防ぐための治療です。
歯周病の再発予防には、歯磨きや歯間ブラシなどの正しい歯磨き習慣を身につけること、
そして定期的に歯科検診を受けることが大切です。

大学病院の専門治療で未来の安心を

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